主体性が活きる受託開発。AI活用と勉強支援制度で未経験領域にも挑戦。

セルプロモートのテクノロジー&デザイン部でエンジニアとして活躍する木村さん。製菓専門学校を卒業後、未経験でIT業界に飛び込み、前職のSES企業で5年間の経験を積んだのち、2023年にセルプロモートへ入社されました。現在は、SESでの経験を経て、自社サービスや受託開発チームにてフロントエンド・バックエンド・インフラまで幅広く活躍しています。今回は、未経験からフルスタックへ成長してきたキャリアの歩みと、受託開発チームでの働き方についてお聞きしました。

製菓専門学校から未経験でエンジニアへ。監視業務から開発への道のり

──最終学歴について教えてください。

高校卒業後、製菓専門学校に進学しました。当初はパティシエを目指していたのですが、卒業間際に「お菓子作りは年を取ってからでも趣味でできる」と思い直して、全く違う分野に挑戦することにしたんです。

その当時、華々しく働くエンジニアのWeb広告をよく目にしていました。カフェでMacBookを開いて仕事をするような姿に憧れて、「自分もこんなふうに自由に働いてみたい」と思い、IT企業に入社しました。プログラミング知識は一切なく、PCのブラインドタッチすらできない状態で、本当に全くの未経験からのスタートでした。

──新卒で入社された会社はどんな会社でしたか?

いわゆるSES企業です。未経験の新卒が入れる案件はそうそうなかったため、しばらく自社待機で勉強を続けて、その後ようやく保守・監視業務にアサインされました。

最初の配属先は、銀行系のお客様先での24時間365日の運用監視案件でした。監視室には大量のログが流れるモニターが並んでいて、アラートが鳴ったら対応する。それ以外は事務作業でした。とにかく待つ時間が長くて、「これは思ってたエンジニアじゃない…」という気持ちが日に日に強くなっていきました。

──監視業務を抜けて開発へ進むために、どんな努力をされてきましたか?

「早く開発をやってみたい」という一心で、毎日勉強していました。仕事終わりや休日には独学でフロントエンドを学びました。そうしているうちに、会社の技術講師のような役割も並行してやることになり、若手向けにHTMLやCSSの研修なども担当していました。

その努力が実り、2〜3年経った頃に開発案件に参加できるようになりました。初めて憧れのリモートでコードを書く経験ができたのが本当に嬉しかったですね。フロントエンドだけでなく、バックエンドやAWSの設定も扱うようになり、気付けば監視・保守・運用・開発…と、幅広い領域を経験することができました。

──転職を考えたきっかけについて教えてください。

自身の成長をより加速させ、努力と成果がより明確に評価される環境で働きたいと思ったことがきっかけです。1社目ではお客様先での評価をいただき経験も積むことができましたが、よりキャリアの幅を広げたい、そして自分の市場価値を客観的に把握したいと感じるようになりました。

ちょうど5年という節目でもあったため、転職サイトで情報収集を始めたところ、セルプロモートからスカウトをいただいたことを機に、本格的に転職活動を進めました。

──数ある会社の中で、セルプロモートを選んだ理由を教えてください。

その当時、エンジニアとしてどうなりたいか、キャリアの目標が明確ではなかったんですよね。でもセルプロモートからは一つの道だけに進むという選択だけでなく、「色々なキャリアプランを歩んでいける」という提案がありました。

開発だけでなく上流を目指したり、コンサルタントにもなれる選択肢があって、一緒に相談に乗ってもらいながら、いろんな道に行ける環境があったこと。そして、リモート環境で開発したいという一番の条件も鑑みてくださったこと。この2点が決め手となり、入社することを決めました。

クライアントワークから受託開発へ。未経験言語にも挑戦した2年間

──当社に入社してから担当した案件について教えてください。

入社後、最初はお客様先の案件で、福利厚生サービスの開発に携わりました。Vue.jsを使ってフロントエンドを担当していました。バックエンドはJavaでしたが、まだここで自分は開発に携わらず、当時はコードを読んで理解する程度の関わり方でした。

すでに運用フェーズのサービスだったので、主にバグ対応や機能改善を担当していました。ドキュメントを整備しながら開発を進めていくような状況でしたね。

半年間経験して、1on1でタレマネの五十嵐さんと次の案件についてのお話をしていたところ、自社サービス「TechScout(テックスカウト)」の話がありました。TechScoutは営業が活用するIT人材と案件のマッチングシステムです。当時、開発メンバーとしてLaravelとVue.jsを使える人を募集していたところに、自分のスキルと経験がマッチして、そこから自社サービスや受託開発に携わるようになりました。

TechScoutでは、フロント側の開発を担当しました。自社サービスということもあって、チーム内で柔軟に議論しながら開発を進められたのが良い経験になりましたね。

──受託開発では、どのようなお仕事をされてきましたか?

TechScoutの開発を担当した後は、受託開発のプロジェクトにも参画するようになりました。そこでは転機があり、以前は隣で見ていただけだったバックエンドのJavaを、自分が開発で使うことになったんです。ここで初めて本格的にJavaに触れることになり、SpringBootを使った開発を学んでいきました。

経験豊富なチームメンバーの新井さんに自分の書いたコードを見てもらう機会もいただき、自分のできていないところが浮き彫りになったことも大きな学びでした。成長のきっかけになりましたね。

また、受託開発では上流工程にも挑戦しています。特にお客様への要件のヒアリングは奥が深いなと感じます。直接要望を伺う中で、表面的な要件だけでなく、実際の運用方法や例外的なケース、裏側の事情まで丁寧に聞き出していく必要があるんです。チーム内でも活発に議論しながら、なんとかサービスインまで持っていくことができました。

──直近の案件ではインフラにも挑戦されていると伺っています。

そうなんです(笑)受託チームでは現状、インフラを担当できるメンバーが限られていて。上司の笹森さんとの1on1で「この状況はリスクがあるよね」という話になったとき、「じゃあ私が挑戦してみます」という流れでインフラの勉強を始めました。

そこから2、3ヶ月でAWSの資格を2つ取得しました。Cloud Practitioner(入門レベル)とSolutions Architect(初級向け)です。会社がUdemyの受講費を負担してくれるので、それを活用して学習を進めました。資格取得の支援金も会社から出るので、学習環境としてはとても恵まれていると思います。

──SESから自社サービスや受託開発を担当して、変わったことはありましたか?

働き方の自由度が上がりましたね。SESだとお客様先での業務になるので、決められたプロセスに準拠して進める必要がありますが、自社サービスや受託開発では要件や仕様について柔軟に議論できたり、より裁量を持って開発できるようになりました。責任が全部自分たちになってくる分、自由に挑戦できる環境があるのが良いなと感じています。

AIツールへの投資、学習支援。「やりたい」を実現できる環境

──自己学習やスキルアップのための勉強方法について教えてください。

最近はUdemyで動画教材を見つつ、気になったところはChatGPTを使って深掘りするという方法で学んでいます。さまざまな新しい技術に触れる機会は多いですが、実はプログラムの基本的なところはあまり変わらないんです。基礎を抑えながら「まず触ってみる」という姿勢で、見よう見まねでやりながら調べていく感じですね。

──社内開発ではAIツールも使いこなしているとお伺いしています。

そうですね、会社としてAI領域への挑戦スピードには恩恵を感じています。とにかく導入が早いんですよね。チーム内で「こういうAIがあります」と話題に出ると、その瞬間に笹森さんが「アカウント作りました、使用感を教えてください」と言ってくださるんです。僕らも「わかりました!」「ダメっすね!」「いいっすね!」みたいにその場でやり取りしながら(笑)、昨年くらいからAIの試用をどんどん進めさせてもらっています。

最初に触ったのは GitHub Copilot でした。ただ、当時は今ほど使い勝手や精度が良くなくて、並行して他のAIのClaude、Devin、Clineなど、とにかく色々試すことができました。そんな中で途中からCopilot が一気に進化して、今では主にClaudeとCopilot を使うようになりました。

有料版のアカウントも会社が用意してくれて、AIキャッチアップに対する理解や投資がすごく大きいと感じています。本当にスピード感が早かったですし、今でも「これ使いたいです」と言ったらすぐアカウントを作ってもらえると思います。

ツールをただ使うだけじゃなくて、メンバー同士で試してみて「この組み合わせが良かったよ」とか「こうすると使いやすい」といった使い勝手も共有しあっています。AIに関する情報交換は特に活発ですね。

──受託開発チームの雰囲気について教えてください。

自立して動ける方が多いですね。基本的にはフルリモートなので、一人称で働くことが求められる環境ですが、それが当たり前にできている方が多いと感じます。チームのSlackチャンネルでは、質問を投げかければすぐに返していただけますし、「こういうツールがあって、よかったら使ってみてください」という感じで情報を共有していただくこともあります。

──セルプロモートの受託開発チームの求める人物像を教えてください。

「自分から動ける人」が向いていると思います。SESだと決められた業務を着実にこなしていくスタイルですが、受託開発だと「こういう仕様にした方がいいんじゃないですか」といった提案ベースで動いていける人が向いていると思います。

また、AIの話でも、動きが速くて最新技術に触れやすいんです。会社が個人の成長に投資してくださり、どんどん学んでいけるので、スキル領域の幅を広げたい方がキャリアを積むのにはとてもいい環境だと思います。私自身、Javaやインフラ周りもほとんど未経験から挑戦させていただきました。貪欲に経験を積める環境があるので、キャリアを広げていくには最適じゃないかなと思います。

──今後、さらに伸ばしていきたいスキルについて教えてください。

コーディング領域は今後、AIが担える部分が増えていくので、それ以外の領域を伸ばしていきたいと考えています。具体的には、コードレビューやテックリードといった技術的な判断をする役割や、お客様から要件を聞き出すヒアリング能力を伸ばしていきたいですね。

お客様と会話しながら、進め方の戦略を立てることもあるので、今後はますますAIに代替されにくい領域でスキルを伸ばしていきたいと思っています。顧客折衝やコミュニケーション能力を高めていければ、自然と立派なエンジニアになれるんじゃないかと考えています。

──最後に、セルプロモートの魅力と、これから入社される方へ一言お願いします。

先述の通りですが、AIのキャッチアップが早いところは個人的にかなり魅力に感じます。最新技術に触れられる環境があり、会社として投資もしていただける。そして、スキルの幅を広げたい方には未経験の領域にも挑戦できる機会があります。

自分の理想だったフルリモートの働き方を叶えて、自由に働かせていただきながら、スキルアップも実感しています。そんな環境を求めている方には、ぜひ来ていただきたいですね。

 


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