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技術力やキャリア志向、人柄を丁寧に見つめる一次面接から、入社後も「同じ担当者」が伴走する1on1まで――セルプロモートでは、候補者の“今”だけでなく“これから”にも寄り添う体制を大切にしています。面接も1on1も、“形式”ではなく“関係性”を重視したコミュニケーションを通して、候補者と入社後のエンジニアが安心して前に進める環境を作っているタレマネの想いに迫ります。今回は、一次面接官であり入社後もエンジニアに伴走するタレマネ4名、近江さん・市川さん・谷さん・浅野さんのリアルな声をお届けします。
セルプロモートの面接スタイルとは?技術・キャリア・人柄を見つめる採用の基本方針

──一次面接ではどのような点を重視して見ていますか?
近江さん:私が一次面接で特に意識しているのは、候補者の方の「転職理由」と「キャリアビジョン」です。技術的なスキルや経歴はもちろん確認しますが、それだけではその方の本質は見えてこないと思っています。「なぜこの会社を選んだのか」「どんなエンジニアになりたいのか」といった部分を深く聞くことで、入社後もその方の希望に沿ったキャリア支援ができるかどうかを見極めます。
私は、エンジニア経験はありませんが、経歴書だけでは分からない背景を会話の中で引き出すことを意識しています。「経歴書には書いていないけれど、こういう課題を乗り越えた」とか「実はこんなスキルを試してみたい」といった話を聞けると、その方がどれだけ主体的に学んできたかが分かります。
浅野さん:私は特に、候補者の方がリラックスして話せる雰囲気を意識しています。面接はどうしても緊張しやすい場ですが、堅苦しい質問ばかりでは本来の姿が見えません。だから「最近どんな出来事がありましたか?」といったカジュアルな質問も交えながら、自然体で話してもらえるよう心がけています。
技術面だけでなく、候補者の考え方や学び方の姿勢も見ています。例えば、未経験の言語やフレームワークに対して「まず自分で調べて取り組む」といった能動的な姿勢があるかどうか。これは、セルプロモートで長く活躍するうえでとても重要なポイントです。
谷さん:私の場合は、面接の最初から柔らかい雰囲気を作ることを意識しています。アイスブレイクとして、趣味や最近の出来事を聞くこともあります。話しやすい雰囲気にすることで、候補者の本音やキャリアに対する考えを引き出しやすくなるんです。
市川さん:私は元エンジニアなので、技術面もある程度掘り下げます。ただのスキルチェックではなく、「どの場面でその技術をどう活かしたか」を会話形式で深掘りしています。候補者の思考プロセスや課題解決の方法を理解することは、入社後の1on1での伴走にもつながります。
技術力を単に点数化することはしていません。大事なのは、その方がどんな経験を積み、どのように課題を解決してきたかです。例えば、ある候補者が「設計経験は浅いけれど、要件定義で工夫したことがある」と話してくれた場合、それをどうプロジェクトに活かせるかまで一緒に考えます。
──面接で伝えたいメッセージを教えてください
近江さん:「この会社で成長できるか」「自分に合っているか」を感じてもらう場にしたいです。面接は採用のためだけの場ではなく、候補者と会社の相互理解を深める重要な時間だと考えています。
市川さん:私が面接で伝えたいのは「ここに来ればキャリアを一緒に考えてくれる人がいる」ということです。入社後もサポートが続くという安心感を持ってもらえるよう、面接時点から寄り添いの姿勢を意識しています。
浅野さん:形式的な質問だけでなく、「この会社でやってみたいこと」や「将来どんなエンジニアになりたいか」を自由に話してもらえるようにしています。話すうちに候補者自身も考えが整理される瞬間があるので、そのサポートができることを大切にしています。
谷さん:技術や経歴だけでなく、人柄や価値観も見ています。「一緒に働きたい」と思えるかどうかは、人柄が大きく影響します。面接はその方のキャリアだけでなく、人としての魅力を知る時間でもあります。
入社後も同じ担当者が伴走。セルプロモートが大切にする1on1の仕組み

──入社後の1on1はどのように進めていますか?
市川さん:面接で関わった担当者がそのまま1on1も担当します。面接の段階で知っている情報があるので、入社直後から安心して話してもらえます。入社初日からスムーズにコミュニケーションが取れることは、特にフルリモートの方にとって大きなメリットです。
近江さん:1on1では、入社後の現場での状況や困りごと、キャリアの方向性など幅広く話をします。毎月必ず実施し、定点観測のように状況を把握することで、早期に問題を解決できる体制を作っています。
浅野さん:雑談の中から「今困っていること」を引き出すこともあります。形式ばった相談だけでなく、日常のちょっとした話も大切にしています。私自身も「聞きやすい雰囲気」を意識して、候補者が自然に話せる空間を作るようにしています。
エンジニアが安心して働ける環境を作るために、日々の細かい状況もヒアリングし、営業やプロジェクトと連携して改善に取り組んでいます。
──1on1でよく話題になることがあれば教えてください
市川さん:「今後どんなキャリアを積みたいか」という話題はよく出ます。あとは現場での悩みや改善点、習得したいスキルなど。趣味や日常の話題が盛り上がることもあり、1時間の面談があっという間に終わることもあります(笑)。
近江さん:キャリア面で悩んでいる方の方向性を把握することは必須です。例えば「残業時間」に悩みを抱えている場合は、私たちが営業やプロジェクトに働きかけ改善に動きます。翌月にはどの程度改善できたかを確認し、定期的にフォローしています。
谷さん:フルリモートで普段誰とも話さないような環境にいる方もいらっしゃるので、息抜きの場としても1on1は活用されています。給与アップやキャリアの要望も、この関係性があるからこそ伝えやすいですね。
──1on1の役割は面接とどのようにつながっていますか?
近江さん:面接で聞いたキャリアの希望や価値観を元に、入社後の伴走が始まるのでスムーズです。ゼロから関係を築く必要がないため、入社初期から安心感を持って働いてもらえます。
浅野さん:入社後の1on1で、面接時の期待値と現実のギャップを埋めることもできます。入社前の話を覚えている担当者だからこそ、キャリア支援やスキルアップの提案も具体的で的確です。
市川さん:現場でよく発生しがちな課題も知っているので、面接の時から現実的な側面もお伝えすることもできます。プロジェクト先で活躍しているエンジニアは、人にもよりますが営業と頻繁にやりとりすることが実は少ないんですよね。なので、「実は現場でこんなことが起きています」という情報を会社に伝えずにやり過ごしてしまうパターンが多く、それを吸い上げるのが私たちの1番の役割です。営業とエンジニアの橋渡し役である私たちには、些細なことでもまず最初に共有していただくようにお願いしています。
タレマネの支援事例と、セルプロモートで働くエンジニアの姿

──実際のサポート事例を教えてください
近江さん:たとえば現場で業務が立て込み残業が多いという悩みを持つ方には、タレマネが社内会議に取り上げ、営業やプロジェクト担当と調整し、業務量や担当範囲を見直してもらいます。そして必ず翌月には、実際にどれだけ改善されたかを再度チェックし続けていきます。本人が自分で伝えにくい場合でも、私たちが間に入ることで改善がスムーズになります。
一方で「キャリアアップ」を望む方には、私たちのサポートだけでなく、ご本人の主体的な行動も重要になります。たとえば「次は設計にチャレンジしたい」と思っているだけでは実現しづらいため、プロジェクト先のリーダーにご自身から直接相談してもらうよう背中を押すこともあります。実際に「自分で働きかけてみたら意外と話を聞いてもらえた」というケースも多いんです。さまざまな事例を知っているからこそ、共有しながら「自分もできるかもしれない」という勇気を届けるようにしています。
谷さん:キャリアの相談だけでなく、社内イベントやスキルアップの情報を共有する場としても活用しています。最近だとAIが伸びてきていることもあり、エンジニアを対象に「AI活用率」のアンケート調査を行ったこともありました。そうした会社からのアナウンスや依頼事項をもれなく一人ひとりに連絡させていただくことも、タレマネの仕事です。
──セルプロモートのエンジニアにはどのような方が多いでしょうか
谷さん:皆さん、コミュニケーション能力が高く、お話し好きな方が多いです。1on1での内容もよく覚えていて、私が説明したことも丁寧に実践してくださいます。優しい方や話しやすい方が多く、人としても信頼しやすい環境です。
近江さん:私も同感です。案件の状況を細かく教えてくださる方が多く、技術面だけでなく人間性も素晴らしい方ばかりです。皆さんそれぞれ「自分の軸」を持っていて、それに沿って相談してくださるので、サポートもしやすいです。キャリアビジョンを明確に持っている方は、入社後の伸び率も高い傾向があります。私たちも一緒に成長計画を立てやすく、サポートの幅も広がります。
──どのようなエンジニアと一緒に働きたいですか?

市川さん:多少粗くても構わないので、自分の将来のキャリアビジョンを一つでも明確に持っている方とは、積極的にお話ししてみたいですね。「今の環境が嫌だからとりあえず転職したい」という理由だけだと、私たちタレマネとしてのサポートも十分には行えません。もちろんスキルアップやキャリアアップは大切ですが、「年収を上げたい」という理由でも構いません。
重要なのは、新しい会社での目標を明確に持ち、それに向けて勉強や実践をしているかどうかです。そういった方と一緒に働くと、伸び率も高くなりやすく、一緒に仕事ができることを楽しみにしています。