グラフィックデザイナーからエンジニアへ──出産・子育てを経て再出発した私のキャリアストーリー

グラフィックデザイナーから一転、3児の母としてエンジニアに再挑戦。ライフステージを乗り越え、新たなキャリアを築いた菅原さん。子育てと両立しながら技術を磨き続ける姿勢と、“挑戦を後押ししてくれる”セルプロモートでの日々に迫ります。

出産・子育てを経てエンジニアに再挑戦した理由とキャリアの軌跡

──最初はどのようなお仕事をされていたのですか?

私は美術系の短期大学でデザインを学び、卒業後は紙媒体を中心としたグラフィックデザイナーとして働いていました。美容室をメインに広告や名刺、スタンプカードなどを制作しており、見た目の美しさや使いやすさを大切にしていました。当時、同じオフィスにはWebサイトの構築を行っている先輩方もいて、HTMLやCSS、JavaScriptに触れる機会もあり、「Webの仕事ってかっこいいな」という憧れがありました。

しかし、当時の労働環境は厳しく、終電帰りや休日出勤が当たり前。体調を崩したことをきっかけに退職し、その後すぐに結婚・出産を経験しました。

──子育て期間中は、どのようなお仕事をされていたのでしょうか?

子どもがまだ小さかったこともあり、時間に融通の利く仕事を選んでいました。中でも印象に残っているのが「ヤクルトレディ」の仕事です。営業は初めてでしたが、託児所が併設されていて、15時までの勤務が可能だったため、家庭との両立がしやすかったです。その後も短時間のパート勤務などを続けていました。

ただ、コロナ禍を機に「このままの働き方では将来が不安だな」と強く感じるようになりました。そんな時、昔職場で見ていたWebの仕事を思い出し、「やっぱりもう一度挑戦したい」と思うようになったんです。

──なぜエンジニアという職種を選ばれたのでしょうか?

大きなきっかけは、3人の子どもたちの将来を考えたときです。大学まで進学したいと子どもたちが希望したとき、それを支えられるような収入と安定したキャリアが必要だと思いました。性別に関係なく実力でキャリアを築ける仕事として、システムエンジニアという職業が魅力的に映ったんです。

実は、以前グラフィックデザイナーとして働いていたときに一度キャリアを諦めたことが心残りでもありました。だからこそ「最後のチャンスだ」と自分に言い聞かせて、職業訓練校に通いながら再チャレンジすることに決めました。

──学び直しや実務未経験への不安はありませんでしたか?

もちろん不安はありました。でも、職業訓練校ではプログラミングの基礎を学び、「とにかくわからない単語は全部調べる」ことを徹底しました。新しい技術に触れるたびに関連用語が芋づる式に出てくるので、調べる→理解する→試してみる、という流れをひたすら繰り返しました。

初めて入社した開発会社では研修はなく、ベテランの方が書いたコードや資料を自分なりに解釈しながら吸収していきました。実践の中で学ぶ日々でしたが、積極的に学ぼうとする姿勢が少しずつ自信につながっていきました。

自分らしく成長できる場所——セルプロモートで見つけた働く喜び

──セルプロモートに転職した背景を教えてください。

最初に入った開発会社では、保守案件が多く、自分が担当できる業務の幅が限られていました。ちょうどキャリアを積みたい時期だったので、「もっとクライアントワークの現場で多様な案件に携わりたい」と思うようになり、転職を決意しました。

いくつかの会社を受ける中で、セルプロモートは最も印象が良かったんです。面接でお会いした山口さん近江さんの人柄に惹かれましたし、会社のホームページからも「勢いがあるベンチャー企業」という前向きな雰囲気が伝わってきました。自分のような再チャレンジ組にとって、チャレンジを歓迎してくれる環境があることはとても大事でした。

──入社後はどのようなプロジェクトを経験されましたか?

これまで4件のプロジェクトに携わらせていただきました。最初の案件は保険業界向けのWebアプリケーションで、通話内容の要約データを管理できるシステムの開発に3ヶ月間関わりました。次に、細菌の培養を行うIoTシステムのWindowsアプリ開発に1年以上参画しました。その後、以前担当していたお客様から別案件でも声をかけていただき、医療業界のレンタル品管理システムの炎上案件をサポート。現在は自治体向けの電子申請管理システムのプロジェクトに関わっています。

どの案件でも共通しているのは、自分で考えて動く力が求められるということ。特に新しい現場に入ったばかりの時は自発的にお客様やチームメイトに質問する勇気が必要ですが、自分から積極的に声をかけることで、環境に早く馴染むことができると感じています。

──エンジニアとしてやりがいを感じる瞬間はどんな時ですか?

「できなかったことができるようになる」ことに喜びを感じます。私は好奇心が強いタイプなので、学んだことをすぐに試してみたくなるんです。そして、ただ言われたことをやるだけではなく、少し先のことまで考えて改善案を出せたときに、「自分がこの現場にいる意味がある」と感じられます。

以前、あるプロジェクトが終わったあと、別の案件でもう一度お声がけをいただいたことがありました。「また一緒に仕事をしたいと思ってもらえたんだ」と嬉しくなりましたし、後で聞いたところでは「人柄」や「信頼感」を評価してくださっていたと知り、自分の努力がちゃんと届いていたんだと実感しました。

──セルプロモートで働く中で、菅原さんが感じている魅力は何ですか?

タレマネ(タレントマネジメント)制度の存在はとても大きいです。定期的に1on1の時間をとって、仕事のことだけでなく、子育ての話やちょっとした悩みも気軽に相談できるのがありがたいです。特に山口さんは、子育て経験がなくても保護者目線の理解が深く、驚くほど話しやすい存在です。

また、会社としての「成長しよう」という姿勢も魅力のひとつです。IPOを目指していることや、新しい制度が次々と生まれていることにワクワクしますし、自分もその一部になれているという実感があります。

そして何より、人の個性を大切にしてくれる文化があります。経営陣の方々も柔軟な発想を持っていて、「この会社なら、自分らしく働ける」と感じられるのが一番の魅力ですね。

子育てと仕事を両立しながら、目指すのはITコンサルタントへのステップアップ

──子育てとエンジニアの仕事、両立するうえで感じる難しさはありますか?

正直、難しい場面は多々あります。たとえば、学校行事は基本的に平日開催なので、授業参観や保護者会などはどうしても参加を諦めることが多くなってしまいます。また、下の子は保育園に通っているため、体調を崩すと急に休まなければならないこともあります。
幸いにも理解のあるクライアント先に恵まれているので支えていただいていますが、自分の中では「私は元気なのに、仕事に出られないことでスケジュールが遅れているのではないか」といった葛藤が常にあります。でも、だからといって無理に子どもを預けるわけにもいかず…このあたりのジレンマは、子育て中の親なら誰もが抱える悩みだと思います。

──そうした中で、エンジニアという働き方に助けられたことはありますか?

以前の営業や店舗でのパート勤務のときは、出社できない=仕事ができないという状況だったので、突然休まざるを得ないことに対するプレッシャーが強かったんです。でも、エンジニアとしてリモートワークが可能になったことで、たとえ子どもが体調不良でも、出社しなくてもある程度の業務をこなすことができるようになりました。

100%ではないにせよ、在宅で80%ほど作業できれば、プロジェクトへの影響も最小限に抑えられますし、精神的な負担も軽くなります。スケジュール通りに進められることが、自分にとってもチームにとっても安心感につながっていると感じます。

──子育てをしながら働くことに対して、クライアントや社内の反応はいかがですか?

とても温かく支えてくださっています。特に印象的なのは、子どもがいることでむしろ応援してくれるような空気があることですね。保育園の迎えなどで時間に制約があることにも理解があり、リモート環境ならその分少し柔軟に対応させていただくこともあります。

また、自分の経験からも感じるのは、「子どもがいるからといってキャリアを諦める必要はない」ということ。むしろ、子どもがいるからこそ気づけること、得られる強さや視点もあると思っています。今後は、そうした経験を自分なりの強みに変えていけたらと考えています。

──今後のキャリアの展望について教えてください。

最終的な目標はITコンサルタントになることです。今はそのステップとして、システムエンジニアとしての経験を積みながら、プロジェクトリーダーやマネジメントにもチャレンジしていきたいと思っています。

以前、営業担当の方から「コンサルタントの案件に挑戦してみませんか?」と提案を受けたことがあったのですが、「まだ自分には早いかも」と思って躊躇してしまいました。その時、タレマネの山口さんに相談したら、「ぜひ挑戦した方がいいです!」と背中を押してくださって。本当にありがたい存在です。

居心地の良い現場に慣れてしまうと、次のステップに踏み出す勇気がなかなか持てなくなることもあります。でも、自分のキャリアを切り拓いていくためには、あえて新しい環境に飛び込むことも大切だと思うんです。これからもチャレンジを続けて、自分の目指す姿に近づいていきたいです。


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